いまだ知らぬ日本の宿
青森ヒバの一枚板でできた扉が静かに開き、和服姿の案内人に笑顔で迎えられた。一歩、宿に入った瞬間、都市のざわめきがすっと消える。上がり框(かまち)と畳敷きの長い廊下の先に花が活けられているのが見えた。壁一面に設えられているのは、圧倒されるほど大きな竹細工の靴箱。靴を脱ぎ、裸足になって畳を歩く。既視感がありながら異空間であることに、にわかに気持ちが高ぶる。ここは日本の伝統的な旅館が進化した新しい宿、未知の空間に誘われた。
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青森ヒバの一枚板でできた扉が静かに開き、和服姿の案内人に笑顔で迎えられた。一歩、宿に入った瞬間、都市のざわめきがすっと消える。上がり框(かまち)と畳敷きの長い廊下の先に花が活けられているのが見えた。壁一面に設えられているのは、圧倒されるほど大きな竹細工の靴箱。靴を脱ぎ、裸足になって畳を歩く。既視感がありながら異空間であることに、にわかに気持ちが高ぶる。ここは日本の伝統的な旅館が進化した新しい宿、未知の空間に誘われた。
合図の拍子木とともに、客室とお茶の間がある小さな旅館に到着した。お茶の間ラウンジには、その季節や時々に合ったお酒やお菓子もあり楽しませてくれる。一人で好きなように過ごすこともできるが、ほかの滞在客とこの場所で何度か顔を合わすうちに、会話が弾むこともあるだろう。「袖振り合うも多生の縁」という言葉を思い出す。朝と夜とで置かれている本が違うが、宿の主人が選んでいるのだろうか。この旅館に招かれた客だけの、居間のような空間。お茶の間に、日本の伝統が息づいている。
東京の地下1500mから湧き出た温泉につかる。塩分の含まれたとろみのある湯に目を瞑る。身体中がのびのびし、活気が沸き上がるのを感じる。内湯の奥の洞窟のような通路を進むと、露天風呂に出た。最上階にある温泉は、天井に大きな窓が四角く切られ、空を見ることができた。階段状の縁に座り、風に吹かれて一息つき、空を見上げる。これほど空を眺めたのはいつ以来だろう。オフィス街のまん真ん中にいるのにもかかわらず、東京にいることを忘れてしまった。
電車の場合、東京駅丸の内北口より徒歩10分(850m)。大手町駅からは、丸ノ内線はA1出口、その他の線はC1出口が最寄りです。地下鉄大手町駅からもお越し頂けます。
自動車の場合、首都高速「神田橋出入口」から日比谷通りを南下し最初の建物、
「大手町フィナンシャルシティグランキューブ」の地下駐車場をご利用ください。地下2階に星のやの車寄せがございます。
飛行機の場合、空港から星のや東京へリムジンバスがございます。