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ぐんまの小さな温泉
白根の見える丘
白い山肌が青空と新緑の間で輝いていた
尻焼温泉
白根の見える丘
道405号を野反湖方面へ車を走らせる。”尻焼温泉は左“の標識が出てくるが、そのまま直進する。山道を走ること約5分、20戸ばかりの人家が点在する根広集落に出た。なぜ、野天の川風呂が名物の尻焼温泉の宿が、こんな山の上なのか? 誰もが最初は、そんな疑問を抱く。
  ここは「ねどふみの里」である。
”ねどふみ“とは、刈り取ったスゲを川底から湧き出す温泉に浸し、足で踏んでやわらかくする作業のこと。昔から根広地区の人たちは、この”ねどふみ“のために温泉を利用していた。急峻な地形ゆえ、住民たちは川の近くへは下りずに、今でも高台のこの地で暮らしている。地区で湯の権利を共有しているため、全戸に温泉が引かれているという。
  以前訪ねたときは、確か「白根ハイム」と言う名前だった。
 「草津白根山(2,171m)は草津温泉からは見えない。僕が知るかぎりでは、唯一うちが白根山を望める宿だから、ストレートな名前に変えたんですよ」と、2代目主人の中村善弘さん。今日も作務衣とバンダナが良く似合っている。
  宿に着くなり、1階のデッキに直行した。少し雲がかかっていたが、今日も白根山の白い山肌が良く見える。”ここに来た!“と実感が沸く瞬間である。
  厨房をのぞくと女将のひろ子さんが、名物の手作り豆腐を作っていた。ご主人が4時間かけて汲んできた名水に地元大豆をつけること15〜16時間。粉砕して、灰汁を取りながら、かき混ぜること25分。すべての作業を一人でこなしている。1丁に使う大豆の量は、ふつうの豆腐の3倍。だから豆の味が濃厚だ。これを岩塩とオリーブオイルでいただく。
 「この水は、ウィスキーとも相性がいいぞ」と、ご主人が差し出した水割りのうまいこと。旧友のように、その晩は夜が更けるのも忘れて語り合い、酔いしれた。
  翌朝、抜けるような青空が広がった。目覚ましに入った露天風呂からは、一切の人工物は見えない。見えるのはどこまでもつづく新緑の山並みと、その上にポッカリ浮かぶ白根山の白い山肌だけ。まさに天空の湯浴みを満喫した。
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(C)2010 Jun Kogure / Hajime Kuwabara
白根の見える丘
白根の見える丘 白根の見える丘
白根の見える丘
源泉名 尻焼温泉 根広共有泉
湧出量 30リットル/分(自然湧出)
泉温 54.0度
泉質 カルシウム・ナトリウム一硫酸塩・塩化物温泉
効能 動脈硬化症、きりきず、やへど、慢性皮膚病ほか
温泉の
利用形態
加水なし、加温なし、完全放流式
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